森づくりの考え方 : 中央緑地の森が目指す「生物多様性」

地域の森を手本にしますタネから森を育てますみんなの力で育てます

尼崎の森中央緑地では、生物多様性をキーワードに新しい森づくりに挑戦しています。
生物多様性には1.生態系の多様性 2.種の多様性 3.遺伝子の多様性という3つの段階があります。
中央緑地はこの3つのどれもおろそかにしない、世界にひとつの森づくりです。

1. 生態系の多様性

写真:生態系の多様性

周辺地域に自生、または、かつて自生していたと考えられる、16におよぶ多様な植物群落を目標として、立地に応じて配置しています。
多様な植物群落には多様な動物が生息し、多様な生態系をつくります。

立地 植物群落の例
潮風を強く受ける場所 クロマツ群落・ウバメガシ-トベラ群落
中央部 コジイ-カナメモチ群落など
人が集い
自然とふれあう場所
コナラ-アベマキ群落・エノキ-ムクノキ群落
ススキ群落・チガヤ群落
写真:種の多様性(拡大)

2. 種の多様性

図:種の多様性
種子の採取範囲
種子の採取範囲は、尼崎をとりまく、猪名川水系、武庫川水系、六甲山系の3系を対象としています。また、海浜植物などについては、大阪湾沿岸部なども対象とします。

目標とする植物群落をお手本として、その森や草原に見られる植物相に近づけます。そのため高木に限らず、低木や草本まで、300種類を超える多くの種類の苗を植えていきます。

3. 遺伝子の多様性

地域の生物のもつ遺伝子は、長い年月をかけてその地域の気候風土に適応した、地域固有の財産です。同じ種類であっても他の地域から植物を持ち込むことは地域の遺伝的特質を乱すことになり、行うべきではありません。
中央緑地の森づくりでは、種子の採取範囲を定め、その範囲に自生している植物の種子を採取し、中央緑地で苗木を育てています。苗木は、中央緑地の環境に良く適応した丈夫な樹木に育つでしょう。そして、大きくなった樹木は果実を実らせ、中央緑地のまわりへタネを落とし、あらたな森を育むことでしょう。